第62代理事長 中村 光彦

「不撓不屈」
~挑戦し続けるJAYCEEであれ~

基本方針

  1. 全員を巻き込む拡大

  2. 次世代を担うJAYCEE の育成

  3. 時代を捉えた徹底的な広報と厳格な組織運営

  4. 非認知能力を育む青少年育成事業

【はじめに】

「迷ったら困難な道を選べ」私が何かに挑戦するか否かの岐路に立たされたときに必ず意識している言葉です。私は川口青年会議所で多くの成長の機会に挑戦し、一貫して諦めることなく試練を乗り越え、誰よりも人を巻き込んでいけるリーダーとなりました。なぜ進んで困難な道を選択し、挑戦し続けてきたのか。私を突き動かす原動力、それは困難を乗り越えた者のみが得ることができる自己成長の喜び、さらに心を震わせる先輩諸兄姉とのご縁、そして、支え合い困難を乗り越えてきた仲間たちとの出会いに心より感謝しているからに他なりません。私は川口青年会議所に、このまちに恩返しをしたいのです。

 楽な道に成長無し、成長の機会とはつまり困難な道です。それでも私はあなたに挑戦してほしい。諦めずに強い信念をもち試練を乗り越えたとき、その経験が今後の人生で必ずあなたを守ってくれる盾となるのです。

 

【不撓不屈】

奉仕・修練・友情の三信条を掲げる青年会議所の活動は決して楽ではありません。よって瞬間的ではありますが、時として仕事、家庭の時間を使って世のため人のため、明るい豊かな社会の実現のために行動しなくてはいけない場面があります。そのような修練から逃げ、諦めて楽をしようと思えば楽な道を作ることも出来ますが楽な道に成功、成長は存在しないのです。少し厳しい言葉かもしれませんが、楽をすること自体が単なるJCごっこであって、より良い社会の実現など到底成し得ないのです。

 誰でも困難な道に挑戦するというのは勇気が必要です。ですが、恐れる必要はありません、あなたの挑戦は一人ではないからです。各地域では時を同じくして多くの青年世代が困難な道を歩んでいます。また、あなたが挫けてしまいそうになったら隣にはあなたを支えてくれる仲間がいます。そして、地域の課題を解決するために、時代を駆け抜け歴史を築いた先輩諸兄姉がいるのです。

 今こそ不撓不屈の旗を掲げ、「諦めずに必ずやり遂げる」という強い意志を持ち、困難にひるむことなく挑戦することで、このまちに新たなリーダーが生まれ、必ず社会により良い変化をもたらすことができるのです。

 

【全員を巻き込む拡大】(JAYCEEプライドの確立)

JAYCEEとして地域の課題を解決することに挑戦し、大きな運動を起こすには一人でも多くの仲間たちが必要であるという考えのもと、例年会員拡大は最重要課題に置かれてきましたが、川口青年会議所は昨年拡大目標を達成することに成功し、本年は期首50名以上のメンバーでスタートを切ることができました。しかし同時に卒業していくメンバーが例年に比べ多い年度でもあります。よって、拡大を成功させた勢い、潮流を絶対に止めるわけにはいきません。そのために全員を拡大運動に巻き込み、拡大率33%以上の会員拡大に挑戦します。

 全員を巻き込む拡大として、担当委員会は、毎月開催する委員会を拡大会議とし、テーマを全て決めていただきメンバーを会議に動員する事でメンバーの拡大に対する意識をより高めていただきます。また、全ての組織図に対して明確な拡大目標を決めていただき確実に拡大に繋げます。そして、川口青年会議所が持つ全てのつながりを駆使するだけでなく、入会間もないメンバーにいたるまで巻き込み多くの拡大対象者を動員し、青年会議所の魅力が対象者に伝わる例会を設営していただきます。さらに、対象者とメンバーが交流を通し入会に繋げるために年3回以上の交流会を企画していただきます。

 掲げた拡大目標を必ず達成し、川口青年会議所がさらに大きな運動を巻き起こしていく、それこそがJAYCEEプライドの確立につながるのです。

 

【次世代を担うJAYCEEの育成】(JAYCEEプライドの確立)

入会間もないメンバーはJAYCEEとして地域のために活動している事は分かりますが、青年会議所活動における、仕組みや動きが分からないので成長の機会を掴むチャンスが来ても前向きになれていないのが現状です。まずはベテランメンバーに委員会に参加していただき、「委員会内JC塾」として年5回以上実施していただきます。青年会議所の魅力はもとより、JAYCEEとしての徹底したスケジューリングなどの行動、議案構築の基礎、実務的な基礎知識、川口青年会議所が誇る厳格な設営に至るまで、毎回目的を決めていただき、「成長特化型」の委員会運営に挑戦します。そして、委員会で学んだことを活かし実践する場として、新春祝賀会、献血会、じゃがいもゴルフコンペ、親睦会、卒業式・忘年会を企画から設営まで担っていだだきます。

 実践で得た経験や達成感こそ自己成長の喜びの第一歩となります。さらに日本、関東地区、埼玉ブロックの事業に参加していただき青年会議所のスケールの大きさを体感してもらうことでJAYCEEとしての誇りを持ち、進んで成長の機会を掴み取ることができる次世代のリーダーが生まれるのです。

 

【時代を捉えた徹底的な広報と厳格な組織運営】

・時代を捉えた徹底的な広報(We are 川口JC!)(川口ブランドの創造)

近年、社会の情報発信、広報活動においてはSNSが非常に大きな影響力を持ち、それが主流となっています。LOMとしても例年SNSを駆使した広報活動に力を注ぎフォロワー数は年々増加傾向にありますが、「私たちが川口青年会議所である」と、さらに強く多くの人々に認知していただくために、年間を通した広報計画を構築していただきます。そして、川口青年会議所の活動だけでなく川口市内の魅力的なスポットを発掘し、最新の流行や時代を捉えた動画配信を主体とした徹底的な情報発信に挑戦します。さらに川口青年会議所の公式SNSにおけるフォロワー数の底上げ、認知向上が図れたのかを検証していただきます。これらの取り組みにより、川口青年会議所の発信力、影響力を徹底的に強化することで今後、私たちが起こす全ての運動の確固たる基盤が築かれるのです。

 

・厳格な組織運営

資料配信期限を遵守した理事会の設営、ホームページの管理、JCルームの備品管理、予算の管理、法人として必要な手続き、年3回の総会の設営を担っていただき、厳格な組織運営の範たる委員会運営を実践していただきます。また次世代のリーダーが迷わずにLOMの総務を担えるように新たに「次年度引き継ぎマニュアル」を作成していただきます。

 これらの見えにくい部分こそ組織として非常に重要な屋台骨であり、歴史ある厳格な設営を薄めることなく私たちの誇れる伝統として今後も受け継いでいく必要があります。

 

【非認知能力を育む青少年育成事業】(かわぐちびとの創出)

まちの未来を担うこども達が健やかに成長していくために、地域の大人が協力し力を注ぐことは責務であります。川口市のこども達を取り巻く課題は多岐にわたり、川口市としても全てのこども達の健やかな成長を目指し、令和6年施行の「川口市子どもの健やかな成長のための支援に関する条例」を踏まえこどもの成長に関する様々な計画を一体化し、令和7年度を初年度とする5か年計画「こども未来計画」を策定しました。

 こども達の健やかな成長において、近年その重要性が認識されている「意欲」「協調性」「やりぬく力」これらの数値化する事が難しい能力の育成、こども達の非認知能力を育むことに挑戦します。加えて、こども達の成長の為に、保護者だけではなく地域の大人達にも明確な担いを与えていただき、我々の取り組みに参加していただきます。また、設営に参加していただく以外にも、多くの市民が我々の運動に自然に触れることができるような事業を構築していただきます。

 地域貢献活動に触れ、関わることでそれが地域をより良くしようと踏み出した第一歩となり、まちをもっと良くしていこうと行動する市民の創出につながるのです。

 

【おわりに】

単年度制である青年会議所活動において一年間の運動展開で果たして目の前の地域の課題が本当に解決できるのか、私は入会当初より疑問に思っておりました。しかし、課題を解決するために日々本気で議論し「地域のため」「未来のため」と、いままでの私には縁のなかった利他の精神で活動してきた先輩諸兄姉や仲間の背中を見ているうちに、地域の課題解決に向けて歩みを止めずに挑戦し続ける事にこそ意味があると気が付きました。

 それは青年会議所のなすべき使命が世界共通で「社会により良い変化をもたらすリーダーシップの開発」だからです。青年会議所は止めることの出来ない巨大な渦のように長きにわたり、青年世代を社会のリーダーにするべく開発を続けてきました。だからこそ、40歳までの限られた時間を過ぎ青年会議所を飛び出したとしても利他の精神というものは消えないのです。

 そして、私たちが「点滴岩をも穿つ」という言葉のように、一歩一歩、決して諦めることなくJAYCEEとしての使命に挑戦し続けることで、必ずや岩を穿つ日、つまり地域により良い変化をもたらすリーダーが生まれ、明るい豊かな社会を築き上げることが出来ると確信しています。

 
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